今回は、新潟市東区の中古住宅の売却事例を書きます。
不動産一括査定サイトからの査定依頼
不動産売却一括査定サイト、
イエウールからの反響メールがあると、
まずご本人確認の為の電話をします。
（本当に売りたい人は電話に出てくれます）
この案件は売主様の息子さんが窓口でした。
売主様の相続した実家に
息子さんが住んでいたけど、
家を建てるので売りたいとの相談。
弊社の他に、不動産会社5件。
ライバル不動産会社5社。
とっても感じの良い息子さん。
こういう売主様とお付き合いしたいな。
売却資産を預かりたいな〜
感情人間の私は、
この人の役に立ちたいと思うと熱が入るみたいです
良くないですね・・・(-_-;)
査定訪問
査定訪問は代表の富澤が行きました。
物件は南西角地の整形地。
前面道路は、南側が新潟市道6m、西側は私道4m。
売主様はどこの不動産会社からも、
「土地なら価格によっては即売れる」
と言われたそうです。
ですが、売主様にとって、
お父様が建ててくれた思い出のお家だから、
「建物を壊したくない」
という本音が垣間見れました。
『できる事なら、中古住宅として売りたい』
でも、どこの不動産屋にも
『土地として売却しましょう』と
提案をされたそうです。
代表の富澤は、
『売主様が思い出の家を壊したくないと思うなら、
建物の状態も良いから、中古住宅として販売してみましょう！！』
と提案しました。
ということで
1,680万円で、中古住宅として販売をお任せいただきました。
中古住宅として売り出しましょう
東区で駐車場1台。
私の勝手な感想ですが、
「正直、苦戦する、長引く・・・」と思いました。
お預かりした以上、最善を尽くします。
早速、販売準備に取り掛かります。
物件を市場に出すスピードは必死です。
間取図描いてきます
「間取図描いてきます！」
早速、お預かりした鍵で、間取りの作成に行きました。
敷地いっぱいに建物が建てられていて、大きな家です。
中2階もある。
リフォームされたレトロな雰囲気の洋室からは庭が見えます。
ヘリンボーンの床に合った、ダイニングセットの椅子は赤と緑。
かわいい。
好きな感じ。
古いけど、大切に住んだ家。
私と同じように思う家族がいるはずです。
（これを、事務所に戻って、間取図ソフトで商品にします）
更地渡しで土地として紹介できませんか？
早速、アットホーム、スーモ、インスタに掲載しました。
やはり、土地としての反響があります。
「更地渡しにできませんか？」
「売主様に相談してみます。」
地元工務店様やハウスメーカーから。
各社、言うように、土地として、
解体更地渡しなら即売れかー・・・(-_-;)
買いたいって
12月、年末。
他の不動産会社さんから電話がありました。
「この物件、ご紹介可能でしょうか？」
この不動産会社さんのお客様が、
ずっと気になっている場所で、
最近、空き家になったのは知ってたので、
「ここが売に出たら教えて」と言っていた場所だそうです。
『買いたい！』
との事。
『早っ！』
めちゃくちゃビックリです。
売りに出して、2週間。
中古住宅としても、
「即売れ」と言ってもいい早さ。
なんか私って、見る目ないのかな？？
長引くと思っていましたから(;'∀')
という事で、売れました。
1680万円。
契約後
契約してから10日くらい。
既に手付解除の期間は過ぎています。
買取再販業者（Sホーム）から、
同じ地域でフルリフォーム済の中古住宅が販売されました。
なんとなーく、
あーなんか良さそうなの出たなーとは思っていました。
この物件が出る前に、
売れて良かったとホッとしていました。
そう思ってた矢先、
買主側の不動産会社さんから電話がありました。
『契約をやめたい』と買主が言っている…って。
買主側の不動産会社さん、
何言っちゃってんですか？？？
契約って、なんのためにしますか？
お客様の言いなりに、
元付業者に伝えちゃって大丈夫ですか？
まず、上司に相談してください！
とお伝えしました。
ですが、こういう事も起こり得ますよね。
弊社が仲介した1680万円の中古住宅より、
こちらの物件の方がすぐ住めるし、
既にリフォーム済。
価格は2200万円。
売買代金の20％を売主に支払えば、
契約を解除できます。
1680万円の20％だから336万円。
でも
336万円支払って、
白紙にしますか？
普段の買物で、例えば服とか靴とか。
いいと思って買っても、
後で、やっぱりこっちが良かったかな？
って思う時あります。
不動産でも、おこっちゃうんですね。
だけど、服や靴とは、レベルの違う買物。
どう気持ちを処理すれば良い？
価値観を変えれば良いのかな？
家にいる時間の大半は多分、寝ています。
寝に帰ると思うとか。
「タイミング」が良かった。
「タイミング」が悪かった。
どっちだったんでしょう？
但し、ご自身で決断した事ですので、
自己責任って事は十分わかっていても・・・
その後
その後、契約を解除することなく、
お引渡しを迎えました。
何か月か後、その家を通りかかると、
リフォームも完了し、
縁側をテラスに変えて、
素敵にくらしていらっしゃいました。
良かった。
勝手ながら、ホッとしました。
テラスから、南側の庭を眺めながら、
戸建ての住み心地はいかがでしょうか。
生涯、愛おしいマイホームになる事を願っております。
契約ごとにドラマがあります。
一生で多分、一番高額なお買物。
そりゃそうですね。
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にいがたの不動産㈱地産地消の中村利恵です。
不動産売買仲介の仕事のなかで、「思って」「行動して」「経験した」事を日記代わりに書いています。
忘れないように。忘れてしまったら思い出せるように。次に活かせるように。
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