「さっさとハンコおしな!つべこべ言ってねーで」
”地上げ”って知ってますか?
テレビドラマで、怖い風の人達が、立ち退けって脅かしているのを想像す方もいると思います。
何年か前、私も、そう思ってましたから(;'∀')
上司「地上げしましょう。」
ナカムラ「そんな事、できないかも・・・」
と言ってしまったくらい。
そんな可愛い頃もあったんです。
そうではなくて、地上げとは、
「売り出していない不動産を”売って下さい”とお願いする事」です。
不動産の仕事のなかでも”地上げ”は大変ですが、やりがいのある仕事です。
そして好きな仕事。
東区の土地、この案件は地上げでした。
弊社が販売中の戸建て物件が、この土地の近くにありました。
見学に来られた人達はみんな口を揃えます。
「建物はパーフェクトなんですが、前面道路がもう少し広いといい。」
じゃあ”もう少し広い道路”の土地にこの建物を建てたら即売れする。
同じ学校区内に30坪程の空き家を見つけました。
その所有者さんにアタックしました。
「お話を聞いてください。」って。
そしたら電話が来た。
待ちに待った人からの連絡はテンション爆上がりですよね。
恋愛と同じ。
本当、仕事を通じて生涯恋愛ができるなんて、なんて幸せな人生。
ただ、このような立地の土地を、他社がほっとくわけないのも現実。
ライバルは数社。
これも恋愛と同じ。
すてきな人にはライバルはたくさんいます。
モテます。
ここからが、”どうやったら私たちにお任せいただけますか?”の猛アタック。
私と付き合ったら、こんなメリットがありますのアピールです。
その日のうちにプレゼン資料を作り、ポストへ投函。
本当なら、所有者様のお家に届けたいところですが、夜なので郵送にしました。
ここぞという時のスピードはにいがたの不動産のお家芸です(^^)/
自分で言うのもあれなんですが、早いです。
絶対に振り向いてほしい時のアタックは熱が入ります。
お願い!私たちを選んで!!って。
2日後、所有者H様より電話がありました。
相手の言葉を待つ時、ドキドキの時。
何秒にも感じます。
実際は何秒でもないのでしょうけど。
この瞬間がだいすき。
所有者H様「早いね~!」
当社「そうなんです(^^)/早いんです。」
所有者H様「また他社から査定書が届いていないから、もう少し待って。」
他社さんは、どんなアプローチしてくるんだろう。
やるだけの事はやったから、あとは待ちます。
他社の査定書が揃ったとの電話を頂きました。
「N不動産で880万円で買う人がいる」
880万円かー(-_-;)
弊社は850万円なら買うお客様がいる。30万円届かない・・・
N不動産か・・・
仕方ないです。切り替えよう。
諦めようとした、その時。
H様「すぐに買う人がいるんだよね?対応が早いし、決めようか・・・」
え???
いいのですか???
本当・・・???
やったーーーー!!!!!
市場には出ない不動産の取引です。
H様の東区の土地は、工務店様が購入してくださいました。
来年には、この工務店さんの建てた家が販売されます。
この販売を任せていただけます。
H様には東区の土地の販売と、工務店様の建てた新築の販売の2つの武器をプレゼントしていただきました。
なぜ?弊社を選んでくれたのでしょうか?
他社さんは面白くなかったそうです。
H様って、遊び心のある紳士ですね。
私、わかる気がします。
不動産を売却するとき、少しでも高く売りたいのは当然です。
そんななかでも楽しみたい。
一生で何度もない不動産の取引って、スリリングで人生の一大イベントです。
楽しめたら最高です。
この取引で、H様は弊社に専任媒介を与えてくれた英雄です。
H様、ありがとうございました。
H様から届いたハガキ、机の目の前に貼ってあります。
愛媛のみかんも頂いちゃいました(^^)/美味しい!!!
新潟グランドホテルのケーキ(^^)/初めて食べました!!
貰ってばっかり・・・m(__)m
来年、この土地に木の温もりが気持ちいい家が建ちます。
新築建売住宅として販売いたします。
木戸小学校・東新潟中学校区です。
測量をして頂いた土地家屋調査士さん、
この度初めてのお付き合いでした。
フィーリングが合ったので、
次の別の現場もお願いする事にしました。
知り合えて良かったです。
そして、もう一つ良い事がありました!!
土地家屋調査士さんが隣地立ち会いの際、
「売りたい」ので不動産屋を紹介してほしいと言われたそうで、
紹介していただきました。
その家は、空き家で、所有者様は別の場所に住んでいる事から、
近隣挨拶に行った時は会えなかった方です。
おかげ様で、売り物件にも出会いました。
二度、三度、素晴らしい現場になりました。
感謝に敵なしです!!
楽しいはおいしいのです。
だから楽しいのです。
そして、また!!!この土地が・・・
次回、書きます。
古くて、新しくて、ちょっとダサい不動産屋を目指している
にいがたの不動産㈱地産地消の中村利恵です。
不動産売買仲介の仕事のなかで、
「思って」「行動して」「経験した」事を日記代わりに書いています。
忘れないように。忘れてしまったら思い出せるように。次に活かせるように。
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