不動産売買における不動産会社と土地家屋調査士のパートナー関係とは?
不動産の売買には、多くの専門的な手続きが必要です。
その中で、正確な土地・建物の情報を把握し、安心して取引できるようにするために「土地家屋調査士」の存在が欠かせません。
不動産会社と土地家屋調査士は、売主・買主が安全に取引できるよう密に連携しており、それぞれの専門分野で重要な役割を果たしています。
今回は、不動産会社と土地家屋調査士のパートナー関係についてご紹介します。
土地家屋調査士とは?
まず、土地家屋調査士の役割について簡単にご説明します。
土地家屋調査士は、土地や建物の境界や面積を調査・測量し、登記に関する手続きを行う専門家です。
不動産売買の際には、正確な土地や建物の情報が重要ですが、調査士はこれを正確に確定する役割を担います。
特に、新しく分筆(分割)する土地や古い境界が不明な土地の場合、調査士による境界の確定作業が取引に不可欠です。
不動産会社と土地家屋調査士の役割分担
不動産売買では、不動産会社と土地家屋調査士が連携し、それぞれの専門分野で役割を分担しています。
【不動産会社の役割】
不動産会社は、売主と買主の間に立ち、取引条件の調整や契約手続きを進める役割を担います。
また、物件の広告・案内や価格交渉、売却や購入のサポートを行いますが、その際には土地や建物の情報が正確であることが重要です。
【土地家屋調査士の役割】
一方で、土地家屋調査士は、土地の境界や面積などを調査し、登記に関する手続きを行います。
特に土地の測量や境界の確認、分筆や合筆(複数の土地を一つにまとめること)の際には、調査士の専門知識と技術が必要です。
これにより、売主・買主が取引に対して安心できるよう、登記情報を正確に整えます。
パートナー関係が重要な理由
不動産会社と土地家屋調査士がパートナー関係を築くことは、取引の円滑化と安心にとって重要です。
境界の不明確さを解消する
不動産売買において、土地の境界が不明確な場合、売主や買主にとって大きな不安要素となります。
土地家屋調査士が境界確定作業を行うことで、隣接する土地所有者とのトラブルを未然に防ぎ、安心して取引を進められる環境が整います。
取引を円滑に進める
境界確定や分筆・合筆の手続きには時間がかかる場合があります。
不動産会社が早期に調査士と連携し、売買に必要な手続きを事前に進めておくことで、取引のスムーズな進行が可能となります。
これにより、売主と買主の双方が余計な不安を感じることなく、安心して売買契約を完了できます。
複雑な手続きのサポート
不動産取引には専門的な知識が必要な場面が多く、特に境界確認や登記手続きには、専門家である調査士のサポートが不可欠です。
不動産会社が調査士とパートナー関係を築くことで、複雑な手続きについても安心して任せられる体制が整います。
不動産会社が土地家屋調査士と連携する具体的な場面
不動産会社と土地家屋調査士が協力する具体的な場面は、以下のようなケースです。
境界確定が必要な場合
境界が不明確な土地の場合、売買前に隣接地との境界を確定する必要があります。
不動産会社が調査士と連携することで、隣接地所有者との合意を得て、安心して取引を進められるようサポートします。
土地の分筆・合筆
例えば、土地を分けて売却する際には分筆登記が必要です。
また、複数の土地を一つにまとめて売却する場合には合筆登記が必要になります。
不動産会社が調査士と連携して事前に手続きを進めることで、売買がスムーズに行われます。
古い登記の更新や修正
古い登記情報が実際の土地状況と一致しない場合、不動産会社が調査士と協力し、必要な登記修正を行います。
これにより、売主・買主が安心して取引に臨める環境が整います。
不動産会社と土地家屋調査士のパートナー関係は、不動産売買において欠かせない
不動産会社と土地家屋調査士のパートナー関係は、不動産売買において欠かせないものです。
正確な土地や建物の情報を提供することで、売主と買主の安心・安全な取引が実現し、また取引がスムーズに進むようサポートしてくれます。
売買に際して境界や登記の問題がある場合、不動産会社に相談することで、調査士との連携を通じて適切な対応が得られるため、ぜひ信頼できるパートナーとして活用いただければと思います。
新潟市の不動産は
古くて、新しくて、ちょっとダサい不動産屋を目指している
にいがたの不動産㈱地産地消の、中村利恵です(^^)/
不動産売買仲介の仕事のなかで、
「思って」「行動して」「経験した」事を日記代わりに書いています。
忘れないように。
忘れてしまったら思い出せるように。
次に活かせるように。