実家を相続した!相続手続きってどうするの?
はじめに
『相続手続き』は、初めて行う人には難しく感じますよね。
この記事では相続手続きに必要な基本的な流れをわかりやすく解説します。
具体的な手順を理解しておくことで、突然の事態に遭遇しても慌てず安心して手続きを進められるようになります。
相続手続きとは
亡くなった人(故人)の財産を受け継ぐために行う一連の手続きのことです。
例えば、預貯金の名義変更、不動産の登記、相続税の申告などがあります。
やるべきことの流れを理解しておくことが大切です。
相続手続きを自分で進めるメリット
- ・コストが節約できる
- 専門家に依頼するよりも手数料がかからないので、費用を抑えられます。
- ・自分のペースで進められる
- 急がず自分のタイミングで進められます。
相続手続きの流れを理解しよう
相続手続きの大きな流れを簡単に紹介します。
- 1.相続人を確認する(誰が相続人になるか)
- 2.遺産を調べる(故人の財産をリストアップ)
- 3.遺産分割協議を行う(誰が何を相続するか決める)
- 4.相続税の申告をする(税金がかかる場合は申告が必要)
- 5.名義変更や相続登記をする(不動産や口座の名義を変更)
これらを順番に進めることで、スムーズに相続手続きが完了します。
相続人の確認と遺言書の取り扱い
相続人の確認方法
まず、誰が相続人になるのかを確認します。
通常、相続人は故人の配偶者や子ども、親、兄弟姉妹などが考えられます。
これを確認するために、「戸籍謄本」という書類を役所で取り寄せる必要があります。
遺言書がある場合
故人が遺言書を残している場合、それに従って相続が進められます。
遺言書の内容を確認するために、家庭裁判所で「検認手続き」を行うことがあります。
遺産分割協議書の作成方法
遺産を誰がどのように受け取るかを決めるため、相続人全員で話し合いを行います。
これを「遺産分割協議」といいます。
話し合いの結果は「遺産分割協議書」という書類にまとめ、全員が署名・捺印します。
遺産分割協議書のポイント
- ・相続人全員の合意が必要
- ・書き方には注意が必要(テンプレートを利用するのが便利)
財産を把握する
故人がどんな財産を持っていたのかを調べます。主な財産はこちら。
- ・不動産(家や土地)
- ・預貯金(銀行口座)
- ・株や投資信託
- ・保険金
相続税の申告について知っておこう
相続税は、遺産の総額が一定以上になると支払わなければならない税金です。
申告が必要な場合は、相続開始から10ヶ月以内に申告を行う必要があります。
相続税がかかるかどうかの判断
- 基本的に、相続する財産の総額が「基礎控除」を超えると、相続税の申告が必要になります。
不動産の相続登記と名義変更
相続した不動産(家や土地)は登記簿に名義を変更しなければなりません。
これを「相続登記」といいます。
相続登記の手順
- ・登記に必要な書類を集める(戸籍謄本や遺産分割協議書など)
- ・法務局で登記手続きをする
また、銀行口座や車など、他の財産の名義変更も必要です。
相続登記や遺留分について
相続放棄
相続人が「相続を受けたくない」と思った場合は、家庭裁判所で「相続放棄」の手続きをすることができます。
遺留分
相続人には法律で保障されている最低限の相続分(遺留分)があります。
遺言書で分けられた内容が不公平だと感じた場合は、遺留分を請求することができます。
よくある質問(FAQ)
Q: 相続手続きはどれくらい時間がかかりますか?
- 相続の規模や手続きの内容によりますが、基本的に数ヶ月かかることが多いです。
Q: 相続税を支払わないとどうなりますか?
- 申告期限を守らなかったり税金を納めない場合は、ペナルティが課せられることがあります。
相続手続きまとめ
相続手続きをスムーズに進めるためには、
以下のことを順番に確認していきましょう
- 1.相続人を確認(戸籍謄本を取り寄せる)
- 2.財産を調べる(預貯金や不動産)
- 3.遺産分割協議書を作成(相続人全員の合意が必要)
- 4.相続税を申告(必要な場合)
- 5.不動産登記や名義変更をする