
新潟市の空き家を賃貸で活用する方法は 親の実家を手放さず収益化する具体的ステップ

こんにちは。
新潟の不動産売買専門店「にいがたの不動産」の富澤です。
親御さんが高齢になり、実家が将来的に空き家になりそうで不安を感じていませんか。
遠方に住んでいたり、自分の生活も忙しかったりすると、「売るべきか」「賃貸に出すべきか」「とりあえずそのままにするか」で、つい判断を先送りにしてしまいがちです。
しかし、空き家を放置すると、固定資産税の負担や建物の老朽化、近隣への影響など、時間とともに問題が大きくなっていきます。
この記事では、新潟市の空き家事情や放置リスクを踏まえながら、実家を賃貸として活用する基本的な流れと、売却との比較ポイントをやさしく解説します。
「今、何から考えればよいのか」を整理し、ご家族にとって納得できる選択につなげるためのヒントとしてご活用ください。
新潟市の空き家事情と放置リスク

新潟市では、少子高齢化や人口減少の進行に伴い、親世代が暮らしてきた住宅が空き家になるケースが増えています。
総務省の住宅・土地統計調査を基にした新潟市の計画によると、住宅総数に占める空き家の割合は約1割強となっており、今後も増加が見込まれています。
特に、子世帯が市外で暮らし、親が高齢になって施設入所や入院をきっかけに実家が空き家化する流れが多いと指摘されています。
このように「気付いたら実家が誰も住まない家になっていた」という状況が、身近な問題として広がっているのです。
一方で、空き家をそのまま放置すると、所有者にはさまざまな負担やリスクが生じます。
管理が不十分なまま老朽化が進めば、屋根材や外壁の落下、庭木の越境などが起こり、近隣トラブルや事故の原因となるおそれがあります。
さらに、侵入者のたまり場や放火の標的になるなど、防犯・防災の観点からも危険度が高まります。
また、国の特別措置法に基づき「特定空家等」に認定されると、固定資産税の住宅用地特例が外れる可能性があり、税負担が増える点にも注意が必要です。
こうした状況を踏まえ、新潟市では空家等対策計画を定め、発生抑制から利活用まで一体的な取り組みを進めています。
具体的には、空き家の実態把握や所有者への周知に加え、活用を後押しする補助制度などを用意し、居住、地域活動、移住定住などへの利用を促しています。
そのため、親の実家が空き家になりそう、あるいは既になっている場合には、早めに賃貸活用や売却といった選択肢を検討することが重要です。
早期に動くことで、老朽化や税負担が膨らむ前に、資産として有効に活かせる可能性が高まります。
| 空き家を放置した場合の主なリスク | 内容 | 備考 |
|---|---|---|
| 建物老朽化による事故 | 倒壊や部材落下の危険 | 近隣への損害発生懸念 |
| 防犯・防災上の問題 | 不審者侵入や放火リスク | 地域全体の安全性低下 |
| 固定資産税負担の増加 | 特定空家等認定の可能性 | 住宅用地特例解除の懸念 |
新潟市の実家を賃貸活用するための基本ステップ

まずは、空き家となった実家が賃貸に向いているかどうかを冷静に確認することが大切です。
建物の老朽化の程度、雨漏りや設備不良の有無、耐震性といった建物状態を点検し、必要な修繕の範囲を把握します。
あわせて、最寄りの交通手段や生活利便施設までの距離、周辺の居住環境など、立地条件も重要な判断材料になります。
さらに、部屋数や収納の有無、水回りの配置など間取りの使い勝手を確認し、どのような世帯が入居しやすいかを意識して見ておくと判断しやすくなります。
次に、賃貸活用の大まかな流れを押さえておくと、手続きに迷いにくくなります。
一般的には、現地確認と荷物整理を行い、不要な家財を処分したうえで、必要な修繕やハウスクリーニングを実施します。
その後、周辺の家賃相場や建物の状態を踏まえて賃料水準の目安を考え、募集条件を整理したうえで入居者募集と賃貸借契約を進めることになります。
あらかじめ全体の流れを把握しておけば、片付け費用や修繕費用、募集開始までの期間も見通しやすくなり、空き家を無理なく賃貸に切り替えやすくなります。
また、賃貸に出すタイミングによって、名義や手続きも異なる点に注意が必要です。
親が所有者のまま貸す場合は、所有者本人が賃貸人となり、賃貸借契約上の権利義務も親に帰属するため、家賃収入の申告も親名義で行うことになります。
一方で、相続後に貸す場合は、相続登記を行って名義を相続人へ変更し、遺産分割の内容を整理したうえで、誰が賃貸人となるか、家賃収入をどのように分けるかをあらかじめ話し合っておくことが重要です。
このように、親名義のまま貸すのか、相続後に貸すのかで必要な手続きや家族間の調整事項が変わるため、早い段階から家族で共有しておくと安心です。
| 確認項目 | 主なチェック内容 | 注意したいポイント |
|---|---|---|
| 建物状態 | 老朽化箇所や設備不良 | 安全性と修繕費用の見極め |
| 立地条件 | 交通利便性や生活施設 | 賃貸需要と想定入居者像 |
| 名義と手続き | 親名義か相続後か | 相続登記と税務申告の整理 |
売却と賃貸を比較して選ぶ判断基準

まず「売却」を選んだ場合の特徴を整理しておくことが大切です。
大きなメリットは、まとまった資金を早期に確保できることと、将来の維持管理や固定資産税の負担から解放されることです。
一方で、一度手放すと将来自分たちが住む選択肢はなくなり、愛着のある実家が他人の所有になる点はデメリットと言えます。
空き家対策特別措置法に基づく譲渡所得の特別控除など、国の税制優遇が用意されていることも、売却を検討する際の重要な材料になります。
次に「賃貸活用」を選ぶ場合の特徴を見ていきます。
賃貸に出すことで、固定資産税や維持費の一部を家賃収入でまかなえる可能性があり、実家を残したまま活用できる点が大きなメリットです。
ただし、空室期間の発生や修繕費用、入居者対応など、継続的な管理負担が生じることは避けられません。
特に、築年数が古く間取りが現在のニーズと合わない住宅は、家賃を抑えても入居者が決まりにくい傾向があると指摘されており、その点を冷静に見極める必要があります。
実家を「売却」か「賃貸」かで迷う場合は、親世帯と子世帯双方の将来設計を重ねて考えることが重要です。
例えば、将来自分たちが住む可能性が低く、現在も新潟市外で生活基盤が固まっている子世帯であれば、管理負担を軽くできる売却が選びやすいと言えます。
一方で、数年後に子世帯の誰かが戻る可能性がある場合や、思い出のある実家を残したい意向が強い場合には、期間を区切った賃貸活用という選択肢もあります。
新潟市の空家等対策計画でも、売却や賃貸を行っていない所有者の多くが「愛着」を理由に活用をためらっているとされており、その気持ちを整理しながら現実的な維持コストとのバランスを取ることが大切です。
| 項目 | 売却を選ぶ目安 | 賃貸を選ぶ目安 |
|---|---|---|
| 将来の居住予定 | 誰も住む予定なし | 将来住む可能性あり |
| 管理に使える時間 | 頻繁な訪問が困難 | 定期的な管理が可能 |
| 資金面の希望 | 早期に資金化したい | 家賃収入を重視したい |
新潟市の空き家活用で押さえたい手続き・費用と相談先

空き家を賃貸などで活用する際には、維持管理の費用や税金、保険料など、継続的にかかるコストを事前に把握しておくことが大切です。
代表的なものとして、固定資産税や都市計画税、火災保険料のほか、入居者募集や建物管理に関わる費用があります。
また、老朽化が進んでいる場合には、賃貸として貸し出す前に安全性を確保するための修繕費用も見込む必要があります。
これらを整理しておくと、賃貸活用をした場合の収支のイメージが持ちやすくなります。
次に、相続や名義の問題も重要なポイントです。
親が所有している段階で賃貸に出すのか、相続後に名義変更をしたうえで賃貸に出すのかによって、必要な書類や手続きが変わります。
特に相続登記が済んでいない空き家は、売却や賃貸の契約がスムーズに進まないことが多いため、早めの登記申請が望ましいとされています。
また、賃貸借契約書には、賃料や契約期間だけでなく、修繕の負担区分や原状回復の取り決めなどを明確に定めておくことが、後々のトラブル防止につながります。
さらに、新潟市や新潟県では、空き家の管理や利活用を支援する制度や相談窓口が整備されています。
新潟市は、空き家活用のためのリフォーム費用の一部を補助する事業や、相続空き家の譲渡所得に関する特例の案内、空き家に関する相談窓口一覧を公表しています。
また、新潟県も、市町村の空き家対策担当窓口や補助制度をまとめて紹介し、専門家への相談先を案内しています。
こうした公的な情報や無料相談会を活用しながら、税金や法律、建物の安全性などを総合的に確認し、早めに専門家へ相談することが安心につながります。
| 費用・手続き項目 | 主な内容 | 確認・相談先の例 |
|---|---|---|
| 固定資産税・都市計画税 | 土地建物の税負担の確認 | 市の税担当部署 |
| 保険・管理費・修繕費 | 火災保険や日常管理費用 | 保険会社や専門事業者 |
| 相続登記・契約書作成 | 名義変更や賃貸借契約整備 | 法律専門家や相談窓口 |
まとめ

新潟市の実家が空き家になりそうな場合、放置すると固定資産税の負担増や老朽化、防犯・災害リスクが高まります。
売却か賃貸活用かは、建物の状態や立地、将来自分たちが住む可能性、子世帯のライフプランを踏まえて検討しましょう。
賃貸に出す場合は、片付けや修繕、賃料設定、名義や相続の整理などのステップを丁寧に進めることが大切です。
手続きや費用、支援制度は複雑なため、早めに専門家へ相談し、無理のない活用方法を一緒に考えていきましょう。

