
新潟市不動産 不動産売却でお金がない方へ施設に入りたい時の対策は?資金確保や手続きの流れもまとめて紹介

こんにちは。
新潟の不動産売買専門店「にいがたの不動産」の中村です!
高齢者施設へ入居したいと考えているものの、「お金がない」「住まいはあるが現金が足りない」と悩む方は少なくありません。不動産を所有していることで資産はあるものの、日々の生活や入居費用には不安を感じている方も多いでしょう。本記事では、不動産を持ちながらも資金調達に困っている方に向けて、資金を確保するための具体的な方法や、知っておくべき税制上のメリット、認知症など将来のリスクへの備えまで、丁寧に解説します。今すぐに始められる行動ステップもご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
不動産を所有したまま資金調達が必要な状況で知っておくべき基本情報

高齢者施設への入居を検討されていても、ご自宅を所有したままで、まとまった資金がない場合、さまざまな課題に直面することになります。まず第一に、不動産を所有していると毎年、固定資産税や維持費(管理費・修繕積立金など)を負担し続けなければなりません。これらは負担が少額に感じられても、継続すると老後資金の圧迫につながる可能性があります。不動産売却に至るまでの期間中、これらの支出が重くのしかかることを理解しておく必要があります。
次に、売却に必要な期間とタイムラインを押さえておくことが大切です。不動産の売却には通常、媒介契約の締結から物件の販売、交渉、契約、決済、引き渡しまで、おおよそ数ヶ月を要するケースが一般的です。この間に高齢者施設への入居を希望している場合、資金準備が間に合わず入居機会を逃してしまうリスクもあります。
こうした状況に対し、「リバースモーゲージ」など、売却以外の資金調達手段についても理解しておくことが肝心です。リバースモーゲージとは、ご自宅を担保にして金融機関などから融資を受け、返済は被保全者の死亡時や契約満了時に担保物件(自宅など)を売却することで行う仕組みです。月々の支払いは利息のみであることが多く、年金収入の方でも無理なく利用できる場合があります。また、金融機関のほか社会福祉協議会なども取り扱っており、それぞれ条件が異なるため、自身に最適な制度を選ぶことが重要です。
以下に、主要なポイントを表形式で整理しました。
| 項目 | 内容 | 備考 |
|---|---|---|
| 維持費・税金負担 | 固定資産税、管理費、修繕積立金など継続的に必要 | 老後資金の見通しを立てる上で重要 |
| 売却の期間 | 媒介契約~引き渡しまで数ヶ月~半年程度 | スケジュールに余裕をもって計画を |
| リバースモーゲージ | 自宅を担保に資金を借入、利息のみ月返済 | 死亡後や契約満了時に元本返済(売却など) |
売却で得た資金を最大化するための制度と税制メリット

不動産を売却すると得られる資金をできるだけ確保するためには、税制上の特例や制度をしっかり理解し、活用することが大切です。以下に、ポイントを3つに分けて整理しました。
| 項目 | 内容 | ポイント |
|---|---|---|
| 居住用財産の3,000万円特別控除 | 居住用の住宅を売却したとき、譲渡所得から最大3,000万円を控除できます。 | 売却益が3,000万円以下なら税負担がゼロになります。 |
| 所有期間が長い場合の軽減税率(10年超) | 所有期間が10年を超える居住用財産の譲渡には、所得税・住民税ともに低い税率が適用されます。 | 6,000万円以下の部分は税率14%、超える部分は20%です。 |
| 長期譲渡所得の税率 | 所有期間が5年を超えると「長期譲渡所得」として扱われ、税率が軽減されます。 | 所得税15%、住民税5%、復興特別所得税2.1%(別途)が適用されます。 |
まず、「居住用財産を譲渡した場合の3,000万円特別控除」は、居住用の住宅を売ったときに譲渡所得から最大3,000万円を差し引くことができる制度です。売却益が3,000万円以下であれば、課税が発生しないこともあります。ただし、この控除を利用するには、自分が現在住んでいる家屋であることなど一定の要件を満たす必要があります。
次に、所有期間が長いほど税率が下がる制度についてです。特に、所有期間が10年を超える居住用財産の売却では、税率が以下のように優遇されます:課税対象となる譲渡所得のうち6,000万円以下の部分には14%(所得税10%+住民税4%)、6,000万円を超える部分には20%(所得税15%+住民税5%)の税率が適用されます。これによって、税負担を大きく軽減できます。
さらに、所有期間が5年を超える場合には「長期譲渡所得」とされ、通常の短期譲渡よりも税率が低くなります。具体的には所得税15%、住民税5%に加えて復興特別所得税(基準所得税額の2.1%)が課されます。
最後に、「リースバック」と呼ばれる制度にも触れておきます。これは、自宅を売却して資金を得ながらも、そのまま住み続けられる仕組みです。売却後も元の住まいに住み続けたい方には、住まいの安定と資金確保を両立できる方法として検討価値があります。ただし、契約期間が数年であることや、家賃が高く設定される可能性もあるため、慎重に判断する必要があります。
認知症や判断能力の変化に備える資産管理・手続き対策

ご自身やご家族が認知症などにより判断能力が低下した場合、不動産の売却など重要な契約が難しくなり、資産が凍結されてしまうリスクがあります。例えば、契約内容を理解し判断できる状態でなければ、不動産売買は原則として無効となりますので注意が必要です。こうした事態を未然に防ぐためには、以下の制度を理解し、早めの備えが大切です。
| 制度名 | 主な特徴 | 備えておくことで可能となること |
|---|---|---|
| 家族信託 | 本人が判断能力を持つうちに財産を信頼できる家族に託す仕組み | 家庭裁判所の関与なしに不動産の管理・売却などが柔軟に可能 |
| 成年後見制度 | 判断能力低下後に家庭裁判所が後見人を選任し財産管理を行う仕組み | 本人に代わって売却や契約手続き、施設への入退所などが可能 |
| 任意後見制度 | 判断能力があるうちに後見人を選んで契約し、将来の支援を備える仕組み | 施設入所などの日常的な支援を本人の意思に基づいて選んだ後見人が可能 |
まず、家族信託は、ご本人が判断能力のあるうちに信頼できる方(例えばご家族)へ財産管理の権限を託す仕組みです。これにより、不動産の管理や有効活用、売却などを家庭裁判所の関与なしに比較的自由に行えます。ただし、判断能力が著しく低下している認知症の段階では原則として設定できませんので、早めの準備が重要です。
次に、成年後見制度は、判断能力が低下してしまった場合に家庭裁判所が成年後見人を選任し、本人に代わって財産管理や契約行為を行う制度です。成年後見人は不動産の売却や預貯金の管理、介護施設への入退所手続き(身上監護)などを代行できますが、家庭裁判所の監督下に置かれるため、手続きは煩雑になりがちですし、継続的な費用負担が発生します。
また、任意後見制度は、ご本人に判断能力があるうちに将来の後見人と契約しておく仕組みです。判断能力が低下した後に、その契約によって支援が始まる柔軟な制度で、家族信託との併用も可能です。たとえば、不動産の管理だけでなく、老人ホームへの入居など日常生活に関わる支援も任せることができます。
これらの制度を準備せず、判断能力が失われた後では、資産が事実上凍結し、売却どころか日常の資金の出し入れや契約行為もできなくなる恐れがあります。また、複数名で共有している不動産の場合、共有者の誰かが意思能力を喪失すると、全体の売却や処分に支障が出ることもあります。家族信託を活用することで、管理権限を集約し、こうした凍結リスクを回避することも可能です。
対策としては、ご本人の判断能力があるうちに、家族信託や任意後見制度を中心に検討するとともに、必要に応じて成年後見制度との併用も視野に入れて、将来の資産管理と資金確保に備えることが安心につながります。
実践すべき次の一手 施設入居と資金確保のための行動ステップ

高齢者施設への入居と資金の確保に向けて、まず取り組むべき行動を計画的に進めましょう。最初に資金のシミュレーションを行い、必要な金額や税金、手数料などを具体的に見積もることが重要です。たとえば、不動産売却で発生する印紙税(売買代金により1万円または3万円)、登録免許税、譲渡所得税・住民税などを含め、手取り額を把握することで、実際に使える資金がどれほどになるかが分かります。また、購入時・売却時の税金や保険料なども漏れなく計算することが必要です。これらの要素を組み合わせたシミュレーションにより、現実的な資金計画が立てられます。
| 項目 | 内容 | 備考 |
|---|---|---|
| 売却価格見積もり | 売却想定額から費用控除 | 印紙税・登録免許税・譲渡所得税など |
| 諸費用 | 税金・保険・登記などの費用 | 数万円〜数十万円単位で発生 |
| 手取り資金 | 売却価格―各種費用 | 施設費用と生活費に充当 |
次に、制度利用や手続き準備を具体的に進めましょう。必要な書類には、身分証明書・登記済権利証または登記識別情報通知・固定資産税納付通知書・実印と印鑑証明・住民票などが含まれます。これらは相談先(税理士・司法書士・市区町村相談窓口など)へ相談する際にも不可欠です。さらには、資金計画書などで資金の流れや支出の時期を整理し、書類の抜け漏れを防ぎながら、手続きをスムーズに進められるようにします。
| 項目 | 目的 | 備考 |
|---|---|---|
| 必要書類の準備 | 手続きの円滑化 | 相談時に必要となるものをまとめる |
| 相談窓口の選定 | 制度利用や税務相談 | 市区町村、高齢者支援センターなど |
| 資金計画書の作成 | 支出と入金時期の見通し | 見積書や費用内訳を明細化 |
最後に、将来を見据えた資金の使い方と住まいの選択肢の整理も欠かせません。施設入居後の生活に必要な支出と資金残高のバランスを見つつ、例えばリバースモーゲージのような住み続けながら資金を得る方法の有無や、それが可能かどうかを含めて確認してください。さらに、将来的な介護の変化に対する準備として、すでに住んでいる住まいの活用方法や費用構造を整理し、無理のない範囲で資金の流れを設計しておくことが安心につながります。
| 項目 | 役割 | 備考 |
|---|---|---|
| 施設費用の内訳確認 | 必要資金の明確化 | 入居一時金・月額費用などを把握 |
| 資金使途の優先順位整理 | 生活継続と安心の両立 | 介護・医療費の変動も想定 |
| 代替住まいの検討 | 柔軟な選択肢の確保 | リースバックなども含めて検討 |
まとめ

高齢者施設への入居を考える際、不動産を所有しながら資金が不足している場合には、さまざまな課題や手続きを正しく理解することが重要です。不動産売却による資金確保には、売却までの期間や費用の見積もり、節税制度の活用、そして将来的な資産管理の対策まで、事前に丁寧な準備が求められます。認知症など判断能力の変化にも備え、早めの相談や書類準備を進めることで安心した暮らしへの一歩を踏み出せます。適切な行動を積み重ね、より良い選択につなげていただきたいと願っています。


