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新潟市の家売却ガイド|初心者が知らないと損する価格のポイントと売却ステップ

不動産売却

富澤 法和

筆者 富澤 法和

不動産キャリア7年

にいがたの不動産は新潟の富動産を目指します!
私たちは「負動産」という言葉が好きではありません。
にいがたの不動産を通して不動産を売るも買うも「富動産」であってほしいと願っています。


「新潟市で家を売ろうと思ったけれど、どのくらいの価格で売れるのだろう?」

「そもそも売却の流れや費用はどうなっているんだろう?」

 

と疑問を抱える方は多いでしょう。

戸建住宅の売却は、人生において何度もあることではなく、大きな金額が動くため不安になるのも当然です。

 

こんにちは。

新潟の不動産売買専門店「にいがたの不動産」の富澤です!


本記事では、新潟市で家(戸建住宅)を売却する際に気になる価格の決まり方や、売却の流れ、事前に押さえておきたいポイントなどを詳しく解説していきます。

 

初心者でも理解できるよう、できるだけ分かりやすくまとめましたので、ぜひ参考にしてください。



 【目次】

 

新潟市の不動産市場の特徴

 

■新潟市のエリアと人口動向


新潟市は8つの行政区(中央区・東区・西区・南区・北区・江南区・秋葉区・西蒲区)からなる政令指定都市です。


中心部(特に中央区)はビジネスや商業施設が集まる一方、郊外は自然豊かな住宅地が広がるなど、多彩な住環境があります。


人口動向としては、少子高齢化の影響がありつつも、新潟県内で最も人口の多い都市であることは変わりません。

転勤や移住などでの需要が一定数ある反面、若年層の減少や周辺市町村への流出など、複雑な側面も持ち合わせています。

 

■家(戸建)の需要と価格帯の傾向


新潟市は、大都市圏と比べて土地の価格が相対的に低めであるため、戸建住宅に対する需要が比較的高い地域です。


特に子育て世帯や複数世代が同居する家族層を中心に、戸建志向が根強いことも特徴のひとつ。

また、親から受け継いだ土地に家を建てるケースも少なくありません。


中古住宅においては、築年数や耐震性、リフォームの有無などが価格に大きく影響します。

新潟市内でも駅周辺や利便性の高いエリアは価格が高めに推移する一方、郊外や交通の便がやや劣る地域では価格が低めに設定される傾向があります。

 

■都市部と郊外での価格差


新潟駅周辺や中心部(中央区など)と郊外(西蒲区・南区・北区など)では、土地の価格や需要に大きな差があります。

中心部は利便性を重視する若年層や投資家などが集まりやすいため、物件価格がやや高止まりする傾向があります。


一方、車移動が主流となる郊外は駐車スペースが広く取れる家も多く、敷地が広い分だけ建物の維持管理費もかさむ可能性があるなど、エリア特性による価格差を意識することが大切です。

 

 

家の売却価格はどうやって決まる?

 

■不動産の査定方法


不動産会社が家の価格を算出する際には、主に以下の3つの方法が用いられます。

 

1. 取引事例比較法
過去に近隣で売却された類似物件の価格を参考にして算出する方法です。

実際の市場動向を反映しやすいメリットがありますが、類似事例が見つかりにくい地域では精度が下がる場合があります。


2. 原価法
土地と建物をそれぞれ評価し、建築時のコストをベースに減価償却を考慮して算出する方法です。

築年数が新しい物件ほど算出価格が高くなる傾向がありますが、実際の市場価格とズレる場合もあります。


3. 収益還元法
賃貸物件や投資用不動産など、家賃収入から逆算して評価する方法です。

一般的な居住用の戸建で使われるケースは少ないですが、二世帯住宅で一部を賃貸に出している場合などに参考にされることがあります。

 

■相場調査で価格の目安を掴む

 

実際に売り出す前に、ご自身でも不動産ポータルサイトやレインズ(不動産流通標準情報システム)を利用した成約事例をチェックして、近隣物件の価格相場を把握しておくとよいでしょう。


「だいたいこれくらいで売れそう」という目安をもって不動産会社に査定を依頼すれば、提示された査定額に対しても冷静に判断できます。

 

■査定価格と売り出し価格の違い

 

不動産会社から提示される「査定価格」は、あくまで客観的なデータや知見をもとにした参考価格です。


実際に売り出す際には、売主の希望や市場の競合状況などを踏まえて「売り出し価格」を設定します。

あまりに高く設定すると買い手がつかず売却期間が長引き、逆に安すぎると損をしてしまうリスクがあります。


査定価格と売り出し価格の差には理由があるため、不動産会社と相談しながら、適切な価格帯を模索することが大切です。

 


家を売るための基本的な流れ

 

相場チェックと価格設定


まずは自身で相場をチェックし、大まかな売却希望価格をイメージします。

そのうえで複数の不動産会社に査定を依頼し、比較検討を行いましょう。


この段階で相場感をつかむことで、相場とかけ離れた価格設定を避けることができます。

 

■不動産会社への査定依頼


売却を任せたい不動産会社を選ぶために、まずは査定を依頼します。

おすすめは23に依頼することです。査定方法や担当者の説明が分かりやすいかどうかを確認して、信頼できる会社を選びましょう。

 

■媒介契約の種類


不動産会社と正式に契約を結ぶ際、以下の3つの媒介契約が存在します。

 

1.専属専任媒介契約

・売主自身で買主を見つけることができない

1週間に1回以上の販売状況の報告義務がある

 

2.専任媒介契約

・売主自身で買主を見つけることは可能

2週間に1回以上の販売状況報告義務がある

 

3.一般媒介契約

・複数の不動産会社に同時に依頼できる

・報告義務はない

 

専属専任や専任媒介の方が不動産会社のモチベーションが高い場合が多く、一般媒介は広く買主を探しやすいというメリットがあります。

 

■販売活動と内覧対応


媒介契約を結んだ不動産会社が、広告やポータルサイトへの掲載を行います。

興味をもった買主候補から内覧の申し込みがあれば、室内や敷地内を見学してもらうことになります。


整理整頓、クリーニング、建物の印象アップなど、内覧時の準備は非常に大切です。

特に戸建住宅は庭や外構もチェックされやすいので、雑草や外壁の汚れにも気を配りましょう。


■売買契約と重要事項説明


買い手が見つかれば、売買契約を締結します。

契約締結時には宅地建物取引士による重要事項説明が行われ、物件の法的規制や権利関係などを確認します。

疑問や不明点があれば、この段階でしっかりと質問して納得しておくことが大切です。

 

■決済・引き渡し


契約後、手付金を受け取り、残代金の決済日を迎えたタイミングで物件の引き渡しを行います。

登記手続きや抵当権抹消(住宅ローンが残っている場合)も同日に行われるケースが一般的です。

買主へ鍵を渡したら取引は完了となり、いよいよ売却成立です。

 

 

売却前に準備しておきたいこと

 

■必要書類の整理


家を売却する際には、以下のような書類が必要になります。

 

・登記簿謄本(登記事項証明書)

・土地の測量図や境界確認書

・建築確認済証・検査済証(新築時に発行されている場合)

・固定資産税・都市計画税の納税通知書

・住宅ローン関連の書類(抵当権の詳細など)

・購入時の売買契約書や重要事項説明書

 

これらを事前に整理しておくことで、査定や契約の段階でスムーズに進めることができます。

 

■建物の状態確認(リフォーム・リノベーション)


築年数が古い物件の場合、雨漏りやシロアリ被害、給排水管の劣化などを放置していると、売却価格にも影響が出る可能性があります。


場合によっては、部分的なリフォームや補修を行うことで価格が上がるケースもありますが、工事費用と売却価格の上昇分を天秤にかけて、費用対効果を判断しましょう。

 

■境界確定と測量の必要性


戸建住宅の売却では、土地の境界線をはっきりさせることが重要です。

隣地との境界が曖昧なままだと、買主が不安を感じて契約を躊躇する場合もあります。公的な測量や境界確定が必要であれば、早めに対応しておきましょう。

 

 

新潟市の不動産会社選びのポイント

 

■大手 vs. 地元密着型の特徴


・大手不動産会社: 全国規模での広告力や豊富なデータを活かせる一方、担当者の異動や支店の数が限られるため、地域情報に関してはカバーしきれない場合も。


・地元密着型不動産会社: 地域情報に精通しており、新潟市特有の事情や買主層を的確に把握していることが多いです。ただし、全国的なネットワークや大々的な広告力は大手ほどではない可能性があります。

 

■担当者との相性と営業力


会社の規模だけでなく、実際に担当してくれる営業スタッフのスキルや相性も重要です。

売却の手続きは複雑で時間がかかるため、レスポンスの速さ、説明の丁寧さ、こちらの意向をどれだけ汲んでくれるかなど、信頼関係がしっかり築けるかどうかも大きな要素となります。

 

複数社への依頼と比較検討


一括査定サイトや直接訪問で、複数社から査定を取り、提案内容や接客態度を比較検討してみるのも手段のひとつです。

大手と地元密着型それぞれに12社ずつ相談してみると、特徴や得意分野が見えてきます。

 

 

家の売却価格を上げるためのコツ

 

適正価格の見極め方


買主は多くの場合、ポータルサイトなどで周辺相場を見比べながら検討します。

相場とかけ離れた高額を設定するとそもそも検討リストに入れてもらえません。


一方で安すぎると、売主側が本来得られる利益を逃してしまいます。
不動産会社の査定結果や近隣の成約事例をもとに、売主の希望も加味しつつ、バランスの取れた価格を設定することが重要です。

 

第一印象を良くする空間づくり


家の売却では内覧が大きな決め手になることが多いです。

特に戸建住宅は建物の外観や庭先、駐車スペースなどもチェックポイント。

以下の点を意識しましょう。

 

・掃除と片付け: 室内だけでなく玄関先や庭まわりも清潔に保つ

・明るさ: カーテンを開けて日当たりをアピールし、照明も点ける

・匂い: ペットや生活臭が残っていると印象が悪くなる場合がある

・補修: 小さなキズや破損を直しておくと、建物の印象が大きく変わる

 

季節・時期を見極める


不動産取引は、春(23月)や秋(911月)に活発化する傾向があります。

新年度に合わせて引っ越しする人や、転勤などの需要が高まるからです。


しかし、タイミングにこだわりすぎて売り出しが遅れるのも問題です。

なるべく早めに売りに出すメリットを優先するか、ピークシーズンを待つかは、不動産会社と相談しながら決めましょう。

 


売却にかかる費用と税金

 


仲介手数料や諸費用


家を売却する際に発生する主な費用は以下の通りです。

 

・仲介手数料: 売却価格の3%+6万円(+消費税)が上限目安

・印紙税: 売買契約書に貼付する収入印紙の費用

・抵当権抹消費用: 住宅ローンが残っている場合に必要

・登記関係の費用: 司法書士への報酬など

 

譲渡所得税と減税制度


家を売って利益(譲渡所得)が出た場合、譲渡所得税(所得税・住民税)が課されます。


所有期間が5年を超えると「長期譲渡所得」5年以下だと「短期譲渡所得」となり、税率が大きく異なります。


さらに、自宅を売却する場合は3,000万円の特別控除などの減税制度が利用できる可能性があります。

必ず確定申告を行い、適切な節税措置を取るようにしましょう。

 

その他の費用に関する注意点


売却後にも、引っ越し費用やハウスクリーニング費用、残ローンの繰り上げ返済手数料などが発生する場合があります。

思わぬ出費を見逃さないよう、事前にリストアップして資金計画を立てることをおすすめします。

 

 

売却期間とスケジュール管理


 

売り出しから成約までの目安


家の売却には一般的に36ヶ月程度かかるといわれています。


もちろん立地や物件状態によっては1ヶ月以内に買主が見つかることもあれば、1年以上かかるケースもあります。

売り出し後に内覧がほとんど入らない場合は、価格や宣伝方法を見直す必要があるかもしれません。

 

■引っ越し先やローン残債への対策


今の家を売却しつつ、新居に引っ越す場合は資金計画と引き渡し時期を綿密に調整する必要があります。

住宅ローンが残っている場合、売却益でローンを完済できるのか、不足がある場合はどう補うのかなどを事前にシミュレーションしておきましょう。

 

早期売却と高値売却のバランス


「早く売りたい」「高く売りたい」という売主の希望は往々にして相反するもの。

早期売却を狙うなら相場より少し安めに設定する必要があり、高値を狙うなら時間をかけて買い手を待つ戦略が必要です。

売主自身の事情(転勤や相続、離婚など)も含めて総合的に判断し、不動産会社の担当者に相談しましょう。

 

 

売却後に確認すべきこと

 

■確定申告と税金の手続き


家を売却して利益が出た場合、譲渡所得税の申告が必要です。


マイホームとして使っていた家であれば、先述の3,000万円控除などの特例適用もあり得ます。

確定申告の時期(通常216日〜315日)を見逃さないようにし、必要書類を揃えて申告してください。

 

引き渡し後のトラブル対策


売却後に買主から建物の不具合を指摘されることがあります。

売却契約には契約不適合責任の条項が含まれているため、売り主としての責任範囲を事前に把握しておく必要があります。

物件状況を誠実に伝えることは、後々のトラブルを防ぐうえでも大切です。

 

新居への移転・住民票の変更


無事に家を売却して引っ越したら、住民票や車庫証明などの住所変更の手続きを行います。

新潟市内での移動なら管轄の市役所や区役所で、他エリアへの転出なら転居先の自治体で手続きをすることになるでしょう。忘れずに早めの対応を心がけてください。

 

 

まとめ




新潟市で家を売却する際、まず気になるのはやはり「売却価格はどのくらいになるのか」という点ではないでしょうか。価格を左右する大きな要素としては、立地や築年数、建物の状態、リフォームの有無などが挙げられます。


また、売却のタイミングや不動産会社の営業力も結果を大きく変える要因となります。

 

相場調査と適正価格の把握


・不動産ポータルサイトや成約事例をチェック

・複数の不動産会社に査定依頼をする


事前準備と不動産会社選び


・必要書類の整理、リフォームや境界確定などの対応

・大手と地元密着型、複数社を比較検討


売却の流れと費用・税金


・媒介契約や内覧対応、契約締結、引き渡し

・仲介手数料や譲渡所得税、特別控除の確認


スケジュール管理とトラブル回避


・売却期間の目安は36ヶ月

・買主とのやり取りや契約不適合責任への備え

 

戸建住宅の売却は、マンションとは異なる注意点も多く存在します。

特に土地の境界確定や建物の状態確認は、買主の安心感に直結する重要なポイント。


納得のいく価格でスムーズに売却を進めるためにも、信頼できる不動産会社をパートナーとして選び、計画的に準備を進めましょう。


新潟市の不動産市場は、全国的な大都市ほどの価格変動はありませんが、駅前や中心部と郊外ではニーズや価格帯に大きなギャップがあります。


エリア特性をしっかり把握し、適正価格の設定とタイミングを見極めることが成功のカギになるでしょう。


最後に、売却した後の確定申告や住所変更などの手続きも忘れずに行うことが大切です。


これから不動産売却を考え始める方は、不安も多いかもしれませんが、少しずつ情報を集め、知識を身につけることでリスクを最小限に抑え、より納得のいく取引を目指すことができます。


ぜひ本記事を参考に、新潟市での家の売却をスムーズに進めてください。




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