『不動産一括査定』は本当に信用できる?査定額の落とし穴とは・・・
「もっと早く適切な査定方法を知っていれば…」
「高い査定額に惑わされ、長期間売れずに結局相場より安く売却してしまった…」
弊社にご相談に来られる売主様から、こうした後悔の声をよくお聞きします。
こんにちは。
にいがたの不動産の中村利恵です。
不動産会社は数が多く、普段利用する機会も少ないため、「どこに頼めばいいかわからない」と迷う方は多くいらっしゃいます。そこで一括査定サイトを利用し、一番高い査定額を提示してくれた不動産会社に売却を依頼する・・といった流れで不動産の販売活動を行うことが多いのではないでしょうか。
複数の会社から査定額を提示してもらうのは有効な手段の一つです。しかし、その査定額が本当に適正なのかを判断するのは簡単ではありません。
不動産売却を成功させるコツは、「査定の価格」と「実際の相場価格」を近づけること。
そのうえで、市場に出す「売却価格」を設定していきます。
実際のところ、売主様は適正価格を知らず、不動産会社は高めの査定額を提示しがちです。
結果として、相場とかけ離れた価格設定のまま売却活動を進め、なかなか売れずに値下げを繰り返す…というケースに至ってしまいます。
一括査定サイトは便利ですが、思わぬ落とし穴があることを理解しておくことが大切です。
本日は【不動産査定額の落とし穴】について解説していきます!
この記事を読んでいただければ、納得のいく形で不動産を売却することができるようになりますので、最後までお付き合いくださいね!
不動産一括査定とは?仕組みとメリット・デメリット

■不動産一括査定はなぜ無料で利用できるのか
不動産一括査定は、複数の不動産会社に一度で査定依頼できるオンラインサービスです。
無料で利用できるのは、不動産会社が「媒介契約を獲得するため」に査定サービスを提供しているためです。
不動産会社は、売主と媒介契約を結び、物件が売却された際に手数料を受け取ります。
そのためには、売主から販売を任せてもらわなければなりません。
つまり、売主を獲得する目的で無料の査定を提供しているのです。
例えば、A社とB社に査定を依頼し、最終的にA社と媒介契約を結んで売却した場合、A社は仲介手数料を得ることができます。このため、不動産会社は無料で査定を行い、売主と契約するための競争をしているのです。
■不動産一括査定のメリット|手間なく複数社の査定額を比較できる
不動産一括査定を利用すると、短時間で複数の不動産会社の査定額を比較できるため、適正な価格を判断しやすくなります。
1 社ずつ査定を依頼すると、時間と労力がかかりますが、一括査定なら、物件情報を1回入力するだけで複数の会社から査定結果が届きます。
個別に査定を依頼した場合、おおよそ3週間ほど時間がかかります。
一括査定なら、早ければ数日で複数の不動産会社からの査定結果を得られます。
一括査定のメリットは、スピーディに複数の査定額を比較して相場を知ることができることです。
■不動産一括査定のデメリット|営業電話が多い?査定額は信用できる?
一括査定には「営業電話が多い」「査定額が高すぎる場合がある」といったデメリットもあります。
不動産会社は媒介契約を獲得したいため、積極的に営業をかけます。
また、契約を取るために高めの査定額を提示するケースもあります。
一括査定を申し込んだという売主様にお話を聞いたところ、査定書が届いてから1日に10回以上の営業電話があったそうです。
また、ある不動産会社から「相場より500万円高く売れる」と提案されましたが、
実際にはその金額では売れず、最終的には相場より低い価格で売却を進められて困ったとおっしゃっていました。
営業電話を避けたい場合は、申し込み時に「連絡はメールのみ希望」と記載しましょう。
また、査定額が高すぎる場合は、必ず根拠を確認し、相場と照らし合わせて判断することをおすすめします。
不動産一括査定の代替手段|他の査定方法との比較
不動産一括査定は便利な方法ですが、すべてのケースに最適とは限りません。
他にも物件 の価値を把握する方法があり、それぞれメリット・デメリットがあります。
不動産一括査定の代替手段について解説します。
■不動産会社に直接査定を依頼する方法
一括査定サイトを通さず、自分で信頼できる会社を選び査定を依頼することもできます。
一括査定では複数の不動産会社に一斉に依頼が送られますが、直接依頼する場合は、自分のペースで信頼できる会社に査定を依頼できます。営業電話のストレスも減ります。
実は「一括査定サイト」での入力を最後までできずに、不動産会社に査定依頼するタイミングを逃している売主様も多いのです。
その理由としては、査定したい不動産の詳しい資料がなく、入力の途中で面積や築年数が分からなくて断念するケースと、入力を進めていくと、氏名や連絡先、査定したい理由などを入力する項目があり、個人情報を入力するのに抵抗を感じて断念するケースなどがあります。
「大切な不動産の情報は、信頼する人にしか教えたくない」とおっしゃっていた売主様もいらっしゃいました。
その気持ち、すごくよく分かります。
ある売主様は、一括査定ではなく、地元の不動産会社3社に直接問い合わせをし査定を依頼。
それぞれの会社とじっくり相談しながら売却戦略を立てられたのが良かったと言っていたのが印象に残っています。
不動産会社に直接査定を依頼する場合は、売却実績のある会社を選びましょう。
口コミや評判を事前に調べると、信頼できる業者を見つけやすくなります。
不動産一括査定に関するQ&A

不動産一括査定に関してよくある質問をまとめました。
Q不動産一括査定を利用すると売却しなければならないの?
いいえ。査定を依頼しても必ず売却する必要はありません。査定結果を見てから売るかどうか決められます。
Q一括査定サイトはどれくらい信用できるの?
一括査定サイト自体は信頼できますが、提携している不動産会社の質はバラバラです。事前に口コミや実績を確認しましょう。
Q査定額がバラバラなのはなぜ?どれを信じればいい?
不動産会社ごとに査定基準が異なるため、査定額に差が出ます。査定額の根拠を確認し、 相場と比較して判断しましょう。
Q地方の不動産でも一括査定はできる?
はい。ただし、地方では提携している不動産会社が少ないため、複数のサイトを併用、もしくは地元密着の不動産会社に個別に査定を申し込みましょう。
Q個人情報を入力しないで査定する方法はある?
簡易査定やAI査定なら、個人情報なしで査定できます。ただし、正確な査定額を知るには詳細な情報が必要です。
にいがたの不動産の提案~不動産売却を成功させる方法~

一括査定の種類には「机上査定」と「訪問査定」があります。
机上査定は、周辺の売却事例や物件情報から簡易的に査定額を出しますが、個別の不動産の要素は考慮されないため、正確性はやや劣ります。
一方、訪問査定は、実際に不動産会社の担当者が物件を確認するため、より精度の高い査定額が提示されます。
正確な査定を求めるなら「訪問査定」を選ぶべきです。
築15年のマンションを査定した場合、机上査定では3,000万円と提示されましたが、訪問査定では「内装がきれい」「リフォーム済み」といった点が評価され、3,200万円の査定額が出た例があります。
実はこの「訪問査定」にこそ、不動産売却を成功させるコツがあります。
成功する不動産売却は、
「査定の価格」と「実際の相場価格」を近づけること。そのうえで、市場に出す「売却価格」を設定ること。
でしたね。
不動産とは、ひとつとして同じものが存在しません。
土地・建物それぞれに個性と魅力が詰まっています。
その魅力を一番よく知っているのは、不動産の持ち主である売主様です。
私たち不動産会社は「不動産が持つ魅力を最大限に引き出し市場へ出すこと」を仕事にしています。
売主様から実際に「物件の魅力」を教えてもらえる機会が「訪問査定」。
にいがたの不動産では、売主様と不動産会社は、「不動産売却」という目標に向かっていく【戦友】だと考えています。ですから、売主様が知っている物件の魅力を教えてください。そこに不動産のプロの目から見た「付加価値」を付けた提案を、弊社にさせてください。
「大切な資産である不動産」を損をせずに高く売るための戦略を、一緒に考えていきましょう。
たくさんの人の目に止まりやすい「魅力的な物件」として市場に出し、売主様の納得できる形での不動産売却を全力でサポート致します!そのためには労力を惜しみません。
「不動産査定」のご依頼は、にいがたの不動産にお任せください。
まとめ|不動産一括査定を最大限に活用し、納得のいく売却を実現しよう

いかがでしたでしょうか。
不動産一括査定を上手に活用するには、査定額を比較できる知識を持ち、信頼できる不動産会社を選ぶことが大切です。
本記事のポイントを押さえ、後悔しない不動産売却を実現させましょう。
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