ニコハウス倒産に学ぶ「夢のマイホーム」が“絶望”にならないために
〜住宅会社倒産から学ぶ、これからの家選び〜
新潟市の不動産売買専門店「にいがたの不動産」の中村です。
【年末の一言】「ニコハウス、ちょっとヤバいらしいよ」
2024年の年末でした。
地元の友人たちと、久しぶりに集まって忘年会をしたときの事です。
「ニコハウス、ちょっとヤバいらしいよ」
「現場が止まってるって聞いた。下請けの業者の噂だけど。」
私は不動産の仕事をしていますが、このときは一人の新潟市民として、その話を聞きました。
というのも、私の地元はニコハウスさんのある曽野木小学校区。
曽野木でがんばってる会社さんだなって印象でした。
その分、そんな話が出ること自体に驚きがありました。
【さらにさかのぼる記憶】「すごい社長さんらしいですよ!」
実はそれよりも前、2022年初旬。
私はちょうど独立の準備をしていて、いつもの美容室で担当の美容師さんとそんな話をしていました。
「独立、絶対いいと思いますよ!中村さんの地元のニコハウスの社長さんもうちのお客さんなんです」
「新潟であんな高級車に乗ってる人、見たことないですよ。すごく儲かってるみたいです」
そのときは、正直すごいなと純粋に思いました。
「住宅会社でこんなに成功しているんだ」と。
でも今になって、この話を思い出すと――
その頃から下り坂だったのですね。
ニコハウスは2年連続の赤字で、資金繰りもかなり厳しくなっていたと、会社側は破産説明会で語っています。
「美容室でそんな話を聞いたときは、すでにそういう状況だったのですね…」
そう思うと、なんとも言えない気持ちになりました。
夢が“更地”になってしまうという現実
報道によれば、ニコハウスの契約者の中には、
- ・工事が始まらないまま、2000万円近くを支払った方
- ・中間金だけで1000万円以上を払っていたにもかかわらず、更地のままの状態
- ・住宅ローンだけがスタートし、建物が存在しないという状況に追い込まれた方
- ・妊娠中の奥様がストレスで体調を崩されたというケースもありました。
こうした話を聞いて、私は強く感じました。
業者の言いなりにならず、一旦立ち止まってみてください。
お金を支払うの前に、調べてください。確認してください。
夢を叶えたい気持ちは痛いほど分かります。
ですが、「信じるだけ」で進めてしまうと、取り返しがつかない結果になることもあるのです。
なぜこうした事態が起きたのか?
住宅業界は今、かつてないほど不安定です。
- ・建築資材の高騰
- ・人手不足
- ・光熱費・物流費の上昇
- ・不動産の売買も停滞傾向
実際、2024年は住宅会社の倒産件数が過去最多を記録。
どんなに「大丈夫そう」に見えても、会社内部の資金繰りはわかりません。
そして、ニコハウスも2022年・2023年と赤字が続き、2024年末には取引業者への支払いもできなくなり、最終的に自己破産に至ったとの事です。
家は欲しい。でも不安…そんなあなたへ
多くの人が「家を持ちたい」と願っているかもしれません。
ですが、今のように不安定な時代には、「建てること」そのものに大きなリスクがあることも事実です。
そこで私たちが、あえておすすめしたいのが、
「建売住宅(完成済住宅)」という、より安心な選択肢です。
◎建売住宅のメリット
- ・すでに完成しているため、工事ストップの心配がない
- ・現物を見てから購入を決められる
- ・追加費用が少なく、予算通りに進みやすい
- ・住宅ローンも引渡しと同時に始まるため安心
もちろん、注文住宅のような自由設計はできません。
でも、今の時代に本当に必要なのは、「安心して暮らせること」ではないでしょうか?
まとめ:安心して暮らすために必要な選択とは
あのとき「すごい」と言われていた会社が、数年後に破産する。
その事実は、家づくりにおいて、「外からは見えないリスク」があることを、私たちに教えてくれました。
これから家を持ちたいと考えている方に、私はこう伝えたいです。
- 家づくりは夢だけでなく、現実も見てほしい。
- 注文住宅がすべてではない。
- 完成している家を買うことが、今はもっとも安全で確実な選択肢です。
「にいがたの不動産」は、地域の不安に耳を傾け、安心できる家探しをサポートします。
建売、土地売却、注文住宅の相談も含めて、「今、どう動くのがベストか?」を一緒に考えるお手伝いをいたします。
「昨日のニュースを見ての私なりの思いです。」
新潟市の不動産は
