賃貸の住み心地は「管理会社」で決まる。私の実体験から伝えたいこと
こんにちは、新潟市の不動産売買専門店「にいがたの不動産」の長良です。
普段は売買を中心にお手伝いしていますが、今日は私自身の"賃貸暮らしの実体験"をお話ししたいと思います。
2年前の夏、私は築30年ほどの3LDKの賃貸マンションに引っ越しました。
立地も良い、間取りも気に入っている。だから選びました。
けれど、物件の管理体制に問題がありました。
最初のトラブル:壊れたウォシュレット

入居してすぐに気づいたのが、トイレのウォシュレットの故障。
管理会社に修理をお願いしましたが、それっきり担当者や修理業者からの連絡がない。
「まぁ、同業者だし…」と遠慮してしまった私も悪いのですが、1ヶ月経っても音沙汰なし。しびれを切らして再度こちらから連絡をしたら、「忘れていました」との返事。
次の年の冬:エアコンの室外機がうるさい

1年半後の冬、室外機の騒音で他の入居者からクレームが入り、管理会社へ連絡。
修理をする業者さんが来て、応急処置をしてもらったが改善されず、交換の話に。
ところが今度は管理会社から「もう一度修理をさせてください」と言われ、こちらとしては時間も手間もかかるため正直勘弁してほしいと伝えました。
最終的には交換対応となりましたが、まるで“クレーマー”のように扱われる空気を感じてしまい、とても残念な気持ちになったのを覚えています。
しかも設置されていたエアコンは、前の入居者が15年以上前に使用していたもので、タバコのヤニで黄色く変色しており、見るからに劣化が進んでいる状態でした。
これまで我慢して使ってきたものの、もっと早く対応してもらえていたら…という思いが残ります。
ガスコンロ問題:あきらめの境地

先月、ガス会社による定期点検がありました。
実は、私の部屋にある3口コンロのうち、まともに使えるのは1つだけ。普段あまり料理をしないため特に申告せずにいましたが、点検の際に、ガス会社さんに指摘されたこともあり、修理してもらえたらいいなと思いました。
驚いたのは、他の部屋も同じ状況だったこと。
ガス会社の方によると、管理会社に報告したものの、「完全に使えないわけではないからそのままで」と返されたとのことでした。
つまり、複数の入居者が不便を感じていても、“使えることは使えるから”という理由で放置されていたのです。
料理を日常的にする方にとっては大きなストレスですし、何より「入居者の暮らしより管理費収入が減るのが嫌」という姿勢を感じてしまいました。
管理会社によって、暮らしの快適さは大きく変わる

こうした経験を通して感じたのは、賃貸物件の住み心地は、物件そのものよりも“管理会社の姿勢”で大きく左右されるということ。
以前住んでいたマンションでは、入居時に、頼んでいないのに新品のエアコンに交換してくれました。
大手管理会社(エイブル・マスト・大和リビングなど)は対応も迅速で、安心感がありました。
でも、“土日休みで連絡が付きにくい”“対応が遅い”管理会社だと、住む側が疲れてしまいます。
管理会社によって、暮らしの快適さは大きく変わる
修理を依頼するのも、物件のことで相談するのも、「文句を言ったら住みにくくなるかも」と気が引けてしまいます。
だからと言って、簡単には引っ越せません。費用も時間もかかります。借主は弱い立場なんです。
最近、新しく開業した不動産屋さんが、しきりに「不動産業界を変えたい」と言っているけれど、それはきっと、こうした現実を変えたいと思っているからなのかもしれません。
最後に

物件選びでは、立地や間取りだけでなく「どんな管理会社が運営しているのか」も、ぜひ注目してください。
特に長く住む予定の方にとっては、管理会社の対応力こそが“住み心地”そのものになるからです。
内覧時や契約の際の、担当者や社内で働く他のスタッフの対応。
物件の共用部や駐輪場・ゴミ置き場の状態などから、管理会社の対応力が見えてくるものです。
私は今後も、売買専門としてお客様と向き合いながらも、このような視点も忘れずに不動産業界全体がより良くなっていくことを願っています。
↓おすすめ記事↓