【不動産購入Q&A】値下げ交渉のタイミングはいつ?に、本音で回答したら不動産屋のここだけ話が炸裂!?販売価格の根拠を教えます。
値下げ交渉はしてもいいの?
どのくらい下がるの?
こんにちは。
新潟市の不動産売買専門店「にいがたの不動産」のナカムラです!
今回は、購入を考えているお客様からよくいただくご質問。
「値下げ交渉っていつすればいいの?どのくらいなら通る?」について、実際の現場感をもとにお答えしていきます!
結論:交渉のタイミングは「申し込み時」です!

「見学して、ちょっと気に入った。でももう少し安くならないかな…」
そんなとき、タイミングを見極めずに先に“値段の話だけ”をすると、売主様に響きません。
値下げ交渉は、基本的に「購入申込書を出すとき」がベストなタイミングです!
「この物件を買いたいです。ただ、〇〇万円でお願いできませんか?」
という、“本気の意思表示”を添えて初めて交渉がスタートします。
Q交渉できる金額の目安は?
これも物件によりますが、一般的に交渉が通りやすいのは…
販売価格の 3〜5%程度(100万円前後)。
長期にわたって売れていない物件の場合は 10%程度までが目安になることが多いです。
ただし、以下のような条件がある場合は、交渉が難しくなることもあります。
◇築浅で人気のエリア
◇価格改定したばかりの物件
◇他にも購入希望者がいる状況
◇相続やローン残債などで売主様の希望価格に幅がないケース
値下げ交渉の前に知っておくべきこと

値下げは「お願い」ではなく、交渉材料があって初めて成り立つものです。
・近隣の成約価格と比べて割高?
・リフォームが必要な状態?
・周辺環境や日当たりの条件は?
など、「この条件なら、この価格が妥当」という根拠のある交渉が重要です!
「どのくらいの金額で申し込むのがいいの?」
「この物件、交渉の余地あるのかな?」
そんなときは、ぜひ担当スタッフにご相談ください!
にいがたの不動産では、売主様との関係性や市場状況を踏まえて、効果的な交渉の方法をご提案しています。
それから最後にひとつ、とても大切なことをお伝えします。
値下げ交渉の“権利”が得られるのは、「買える人」だけです。
☆ 住宅ローンの事前審査が通っている
☆ 現金購入が可能
などの「購入できる条件が整っていること」が大前提となります。
まだ買えるかどうかもわからない方、いわゆる「冷やかし」や「とりあえず言ってみるだけ」は残念ながら、売主様も不動産会社も真剣に取り合いません。
買主として交渉の土俵に立つためには、まずはしっかり「購入の準備」ができていることが大切です。
不動産屋のここだけ話【交渉マウント】
ちょっと言わせてください。不動産屋あるある「交渉マウント」の話。
お客様と日々接していると、たま〜にこんな方に出会います。
・値切ってナンボ」が信条の“大阪商人きどり”な方
・初対面なのに「他にももっといい物件ないですか?」と探りを入れてくる方
・「不動産屋の知り合いがいて〜」と謎のマウントを取ってくる方
…いらっしゃいます。ええ、いらっしゃいますとも(笑)
でもね、正直に言いますと、
交渉事って、かわいげが一番大事なんです。
たとえ同じ内容を言っても、
「すみません、ちょっとご相談なんですが…」という一言があるだけで、私たちも「この方のために、何とかできないかな」と本気で動きたくなります。
逆に、上から目線で理屈だけ並べられると、「ん?この人のために何を頑張るべき?」って、気持ちがスーッと引いてしまうのも本音。
交渉=戦いじゃないんです。
お互いが“ちょっとだけ譲り合って、ちょっとだけ信頼し合うこと”。
だから、どんなときも「かわいげ」は最強の交渉術だと思っています。
不動産屋のここだけ話【ヘタレ不動産屋】
ある日、実際にあったエピソードです。
お客様:「不動産屋の知り合いがいて、評価額より高いって言ってたんですよ。だから1000万円くらい下げられるはずです!」
私:(え…評価額?1000万円?)
……その“知り合いの不動産屋”いますぐここに連れてきて!!!!
評価額で市場に出すなんて、それこそ「売る気あるの?」って言いたくなるようなヘタレ不動産屋の仕事じゃないか!と。
…売主様との出会い、何社も査定してもらって、買取が決まって、リフォームの案を練って、リフォーム完成して、家具や雑貨の配置をして…そんな背景が頭の中を駆け巡りました。
きちんと価格設定をして、売主様の大切な資産を預かっている立場として、そんな無責任な話をされると、「不動産業界全体が軽く見られてしまう」ことが一番悔しいです。
「知り合いが言ってた」
「ネットにそう書いてあった」
…それ、ぜんぶ交渉の材料にはなりません。
「1000万円引けるって言われました」←ここは東京ですか?(いいえ、新潟です)
あのですね…
1000万円引けるって、ここ東京ですか?大阪ですか?名古屋ですか??
新潟市ですよ!?
人口80万人前後の地方都市で、1000万円値引きって正気の沙汰じゃない。
物件価格が1億ならまだしも、3000万円台の物件で「1000万円下げられる」って言われたら、もう笑うしかないです。
むしろ「その不動産屋さん、どんな魔法使うの?!」って聞きたいです。
いや、ほんとに連れてきてください(笑)
不動産の販売価格の中身をちゃんと知ってほしい。
市場に出ている不動産の販売価格には、
・ 売主様の想い
・ 購入時のローン残債・ リフォーム履歴
・ 不動産会社が時間と労力をかけて調査・査定した背景
が詰まっています。
それを“数字だけ”ポーンと引っ張ってきて交渉されてしまうと・・・。
交渉が通るはずもなく、やるせない気持ちになります。
買主さんの“少しでも安く買いたい”気持ちもわかります。
でもその気持ちは、ちゃんとした根拠と向き合って、交渉の土俵に上がってから!!
それが、本当の意味で“フェアな交渉”だと思っています。
〇相場価格
〇物件の状況(築年数・立地・流通状況)
〇売主さんの売却理由
〇ローンの有無
など、“根拠のある背景”がセットになって、交渉は初めて成立します。
まとめ
不動産売買は、売主と買主がフェアな立場で契約するものです。
・値下げ交渉は「購入申込書提出時」がベストタイミング
・通常は3〜5%が目安、物件によっては10%も
・根拠を持った交渉がカギ!
・不安ならプロに相談を
そして「かわいげ」もお忘れなく(笑)