
新潟市不動産売却「私だけ知らされていなかった」。相続や売却で人が揉める、たったひとつの本当の理由。
「仲間外れにされると、人間はいじけちゃう生き物なんです」
不動産の売却や相続の現場で、親族同士が激しく揉めて膠着状態に陥ったとき、私はいつもこの言葉を思い出します。
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揉める原因を聞くと、当事者たちは口々に言います。
「お金の分け方が不公平だ」
「生前、兄ばかり優遇されていた」
「解体費や税金の負担割合に納得がいかない」
けれど、何十件、何百件と現場を立ち会ってきて確信していることがあります。
本当に人を怒らせ、意固地にさせ、話し合いを破綻させる最大の原因は、「税金の金額」でも「お金の分け方」でもありません。
「私だけ、何も知らされていなかった」という感情のモツレです。

長男と次男だけで実家の処分を決めて、あとから「ここにハンコ押して」と書類を送りつけられた妹。
親の体調や実家の維持費について、まったく相談されないまま売却の手続きが進んでいた遠方の親族。
「どうして私には相談してくれなかったの?」
「私なんて、この家族にとって最初からどうでもいい存在だったんだ」
そうやって「仲間外れにされた寂しさ」が、大人のプライドと混ざり合って「いじけ」に変わり、最後には「意地でも絶対に協力しない」と形を変えてしまうのです。

一度こじれた感情は、いくら法律や税金の正論をぶつけても絶対に解けません。
正論でねじ伏せようとすればするほど、相手の態度は硬化します。
相続や不動産の売却をスムーズに進めるための最大の秘訣は、
「最初から、全員を同じ輪の中に入れておくこと」。
まだ何も決まっていなくてもいい。
「お父さんの実家のこと、これからみんなで考えていきたいんだ」
「まだ具体的な話じゃないけれど、今こういう状況らしいよ」
決定事項を報告するのではなく、「決まる前のプロセス」を全員で共有する。
「あなたのことも大切な家族として尊重しているよ」というメッセージを、最初の段階から全員に届け続けること。
これだけで、トラブルの9割は防げます。

人間は、どんなに歳をとっても、どれだけ分別のある大人になっても、仲間外れにされたらいじけてしまう、弱くて不器用な生き物。
理屈や数字の前に、まず人の心に目を向けること。 それが、不動産の現場に立つ私が、何よりも肝に銘じていることです。
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