『初めてお家を売却される方必見!あなたの不動産を高く早く売るために知っておくべき22の大原則』
第4章 注意!高額すぎる査定金額には
「〝査定額=売れる⾦額〟ではない」というのは、前項でお伝えさせていただいた通りです。
しかし、⾼額な査定額を提⽰されると「え?こんなに高く売れるの?」と喜ばれる⽅も⼀定数いらっしゃいます。
この思考につけ⼊り、「⾼額なだけの査定」を提⽰する不動産業者が存在します。
業界⽤語では、「⾼取り」や「⾼値取り」と呼ばれる悪徳な⼿法です。
◆「高取り」の裏側
たとえば、上記のように各社による査定額に幅がある場合、「C社なら⾼く売ってくれそう」と思いますか?
他2社が 3000万円前後の査定額を出しているにもかかわらず、C社のみ1000万円も⾼い。
こんなケースでは、C社に対して「なぜその査定になったのか?」と必ず聞くようにしましょう。
そしてその説明を聞くときには「⾃分が買主だったら差額に納得するか」という視点をもって聞くようにしてください。
もし買主の⽴場で納得させられる説明ができるとすれば、C社の担当者が凄腕なのかもしれません。
しかし、A社やB社のほうが説得⼒が⾼く、C社が特別な根拠もなく「4000万円で売れるはずだ」としているのならば、C社の査定額は信⽤に値しないといえます。
悪質な不動産会社が「⾼額なだけの査定」をする理由は、売却依頼を他社に取られないため。
依頼欲しさに、売れる根拠もない高い査定額を提⽰してしまうのです。
査定額が適正価格よりも著しく⾼ければ、購⼊検討者には⾒向きもされません。
しかし、依頼だけがまず欲しい不動産会社も、それは百も承知です。
売主様が不安になってきたタイミングを⾒計らって値下げを迫り、結局は時間だけかけて適正価格で売る……というのが末路です。
◆ 悪質な不動産会社を選ばないことが大事
不動産会社によるこういった一連の悪質な行為は「⼲す」と呼ばれています。
「⾼取り」や「⼲す」といった⾏為は、不動産売却の経験に乏しい売主様を食い物にする許しがたいものです。
しかし残念ながら、このような悪質な不動産会社も存在するのは紛れもない事実。
これから不動産をご売却をされる⽅にいたっては、どうかこのような悪質な不動産会社を選ばないように気を付けていただきたいのです。
不動産会社を決めるのは、売主様にほかなりません。
後悔しないご売却の実現には、やはり「正しい情報」を根拠とした「正しい判断」が必要となります。
まず、高額なだけの査定に騙されないよう、周辺の相場はどの程度なのかは必ず知っておくようにしましょう。
そして、売却査定は必ず複数社に依頼すること。
これも大事なことです。
ご自身で販売中の物件情報を調べたり、机上査定で受け取った資料を見てみたりすることでも、相場価格の把握は可能です。
自力での把握が難しいと感じたら、我々業者をうまく使って頂けると良いと思います。
売却査定は、単に査定額を知ることが⽬的ではなく、不動産会社を⾒極めるため、そして適正額を知るためのものです。
「正しい情報を⾒極める⼒を付ける」
「正しい判断をするための情報収集をする」
これらの活動を通し、知識の補完と、業者の選定を並⾏して進めていきましょう。
売却を成功に導き、売主様の助けとなるような信頼できる不動産会社を選んでいただけたら幸いです。
『不動産』と『何か』を模索している
にいがたの不動産㈱地産地消の富澤法和です(≡^∇^≡)