住宅性能表示

「3匹のこぶた」を現代版にアレンジしてみました。
ある日、3匹のこぶたのきょうだいが、家を建てました。
そこへ、こぶた達を食べようと、オオカミがやってきた。
「わらで作った家なんて、ひと吹きすれば壊せるぞ!」
オオカミが長男のわらの家を吹き飛ばそうとすると・・・
ガタガタ、グラグラ!
大きな地震が発生して、わらの家は崩れてしまいました。
となりをみると、次男の木の家も崩壊しています。
「なんと!木造住宅も崩壊しているじゃないか!!」
ところが、三男の家だけは無事に残っていました。
「兄さんたち、だいじょうぶ??」
家の中から三男のこぶたが出てきました。
「これは一体どういうことだ!なぜおまえの家だけ崩壊しないのだ?」
オオカミは、食べるのを忘れてこぶたに問いかけます。
「オレの家は“住宅性能表示制度”で、最高等級を取得している家だからさ!」
三男の家は、レンガの家ではなく、
「住宅性能評価書」の発行された家だったとさ・・・というお話です。
\お気軽にご相談ください!/
「うちは、〇〇工法を使っているから、安全ですよ」
「弊社は、〇〇という技術に力を入れています。だから地震に強いです」
ハウスメーカーや工務店は、それぞれ独自の工法を採用して建築しています。
自社の工法・技術を、自らが評価しそれぞれの表現で宣伝しているのです。
お客さん側は、困ってしまいますよね。
「どれがいいのか判断できない・・・」
そこで、住宅の性能に「統一した基準」を設けました。
不透明だった住宅の性能を「見える化」し、比較できるようにしたのです。
これが、住宅性能表示制度です。
国に登録されている第三者機関が検査を行い、
共通の基準となる「等級」を使って住宅を評価します。
そして、「住宅性能評価書」という
住宅の成績表のようなものを発行します。
「等級」ができたことで、
住宅の性能を比較検討することができるようになりました。
住宅購入時の判断材料として役に立っています。
安全性や快適性、家に求めることは沢山あります。
耐震であれば、
倒壊しないレベルから、繰り返し地震がきても耐えられるレベルまで。
2世代、3世代と長期に渡り住み続けられる住宅であるか。
メンテナンス面では、床下、屋根裏、配管などの点検補修のしやすさ。
このような住宅性能かかわる10項目を、等級や数値で評価します。
【住宅性能表示の10分野】
①
構造の安定 耐震性、地盤・基礎の構造。地震、防風、積雪対策
②
火災時の安全 耐震性、警報機の設置、安全な避難と延焼防止
③
劣化の軽減 建物の耐久性、木材の腐朽やシロアリ被害の軽減
④
維持管理・更新 給排水・ガス等の配管の点検、清掃、補修のしやすさ
⑤
温熱環境 断熱性、気密性、住宅の省エネルギー制度
⑥
空気環境 科学物質への対策。使用する建材や換気方法
⑦
光・視環境 開口率、方位別開口比、良好な日照、通風、眺望
⑧
音環境 床衝撃音、外部騒音に対する遮音性
⑨
高齢者等への配慮 バリアフリー性、移動時の安全、介護者の容易性
⑩
防犯 開口部の侵入防止対策
等級は数が大きいほど、
対策が施され工夫や配慮がされていることを表します。
住宅の性能の差は、「生涯かかるコスト」に大きく影響してきます。
生活するうえで欠かせない光熱費。
住宅を維持管理するためのメンテナンス費。
この2つは顕著に差が現れるところです。
【光熱費】
省エネ性能を持つ住宅と、
そうでない住宅とでは光熱費に相当の差が出てきます。
断熱性の高い建物は、冷暖房にかかる光熱費を大きく
削減することができます。
【メンテナンス費】
劣化対策の等級が高い住宅は、修繕費の抑制に貢献してくれます。
耐震性の高い住宅は、災害が起こった時も、大規模な修理の発生を
防いでくれるでしょう。
また、
耐震等級を取得した建物には、
地震保険料の割引があります。
どの損害保険会社と契約しても、
耐震等級1で10%、等級2で30%、等級3で50%
の割引が適用されます。
そのほか、
「評価書」は、
鑑定書の役割を果たすため、
将来売却することになっても
住宅の評価を受ける際に有利に働くことが期待されます。
建築会社や不動産会社とトラブルになった場合、
建設住宅性能評価書が交付された住宅については、
指定住宅紛争処理機関に紛争処理を申請することができます。
世界的な「脱炭素」の流れや、地震や台風などの自然災害の多発。
家の中では、ヒートショックやアレルギーによる病気や死亡など。
このような背景もあり、
これからも住宅にはより高い住宅性能が求められていくでしょう。
買主さんために何かできることはないだろうか?
どうしたら買主さんのマイホームにかける資金を有効活用できるのか?
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それがわたしたちの仕事です。
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それでは、今日も笑顔で過ごしましょう。
\お気軽にご相談ください!/